プロギアRSシリーズ最軽量モデルが誕生! 「RSスピード」で新たな飛距離へ

5月16日、プロギアからアベレージゴルファー向けの新商品「RSスピード」が発売された。プロギアの「RS」シリーズは、ルールギリギリの高い初速性能を売りに展開しており、初代「RS」もその後継モデル「RS X」も、ドライバーやフェアウェイウッドがやたらと飛ぶとクラブ通の間で評判の人気モデルだ。
新たに発売される「RSスピード」は、その驚異の初速性能はそのままに、プレーヤーにとって自己最高のヘッドスピードを生み出す工夫が盛り込まれたモデルとなっている。
『ヘッドスピードを上げることで飛距離をアップ。プロギア「RSスピード」』
飛距離の70%を占めるといわれるボール初速をアップするためには、フェースの反発アップやインパクト効率アップなどさまざまな要因があるが、結局のところヘッドスピードアップがもっとも大きく寄与する。
フェースの反発力に関しては、「RS」シリーズでルール「ギリギリ」を狙って研究を重ねてきた部分で、もちろん「RSスピード」においても重視され、踏襲されている。しかもこれはルールによって上限が決まっているためもはや改善の余地はほとんど残っていない部分だ。
『プロギアならではのギリギリの驚初速は健在』
一方ヘッドの質量を増やしエネルギーを大きくしてボール初速を上げようとすると、初速1m/sアップのためにはヘッド重量を約15g増やす必要があり、これでは重くて振り切れず、ヘッドスピードが落ちてしまうので本末転倒になる。
しかしヘッドスピードを1m/sアップさせられるとしたら、ミート率を考慮すればボール初速は1.5m/s近くアップする計算。今回の「RSスピード」は、そのヘッドスピードアップによる飛距離アップを目指したモデルだ。
この「ベストスピード」への取り組みのカギは、なんといってもRSシリーズ最軽量となった重量にある。総重量はSRシャフトで276g。これはプロギアの既存の軽量モデルである「LS」ドライバーよりも7g軽くなっており、よりシャープに、スピーディに振り抜きやすくなっている。
ポイントは、総重量が7g軽くなってもヘッド重量は1gしか差がない点。総重量を軽くするためにヘッド重量を軽くしすぎると、インパクトでのエネルギー効率が低下してしまう。前述のようにヘッド重量15g増で初速が1m/sアップするとすれば、ヘッドが7g軽くなれば0.5m/s近く初速をロスする可能性がある。
そこで「RSスピード」ではシャフトやグリップなどを見直し、振りにくくならない範囲でヘッド重量を確保しつつ総重量を抑える工夫を施すことで、インパクト効率を落とさずにヘッドスピードを上げ、初速アップを実現した。
しかもこの軽量化は、フルチタン構造で実現している点も見逃せない。カーボン等の軽量パーツを使わないフルチタンヘッドであるため打感や打球音が非常に心地よく、ここは他の軽量モデルと比べても大きなアドバンテージといえるだろう。
また「RSスピード」は、フェースが従来よりもシャローな設計になっている点もポイントだ。ドライバーをスイングする際、フェース面の空気抵抗は無視できないほど大きい。「RSスピード」ではフェースをシャロー化し面積を小さくすることで空気抵抗を抑えるとともに、クラウン部の形状を工夫し空気の流れをスムーズにし、ヘッドスピード向上につなげている。これが軽量化と相まって、実際にスイングした際の振り抜きやすさが大きく向上しているという。
またヘッドパーツにおいてもっとも重量のかさむフェースをシャロー=小型化したことで、「RSスピード」は軽量モデルながらアジャスタブルホーゼル、いわゆるカチャカチャ機構を搭載可能となった。プロギアの軽量モデルとしては初のカチャカチャとなり、より最適弾道を得やすくなっている点も注目したい。
『シャフト軸とネジ軸をずらした唯一の可変構造を採用。高初速を生むX(クロス)カートリッジ』
ヘッドスピードアップのためのもう1つのピースが、シャフトだ。フジクラと共同開発した「SPEEDER NX FOR PRGR」は、先中調子でインパクトゾーンでスピーディに走ってくれる。これによってパワーがない人でもスピーディに振り抜け、ヘッドスピードの確保とともに、球のつかまりや上がりやすさにおいても大きく貢献している。
『走る&しっかり感。ヘッドスピードを加速する専用シャフト「SPEEDER NX FOR PRGR」』
シャフトはS(M-43)、SR(M-40)、R(M-37)、R2(M-35)の4スペックがあり、ロフトは9.5、10.5、11.5度の3種類。長さは45.75インチ(R2のみ45.25インチ)。価格はいずれも10万7800円となっている。
『ドライバーと同様のシャローなデザインでボールが上がりやすい、フェアウェイウッド、ユーティリティも同時に発売』
また「RSスピード」シリーズは、ドライバーと同時にフェアウェイウッド(以下FW)、ユーティリティ(以下UT)も発売される。FWは3W、5W、7Wの3番手構成だが、3Wが16度、5Wが19度、7Wが22度と一般的なロフト設定よりもロフトが多め。マレージング製のカップフェースで初速性能も高いうえ、FP値を大きく設計して球が拾いやすいため、メインのターゲット層となるパワーのない人にとっても球が上がりやすく、実戦で確実にキャリーが出しやすくなっている。
『写真左がRSスピードウェアウェイウッド(5W)、右がRSスピードユーティリティ(4UT)』
UTは3UT(20度)、4UT(23度)、5UT(26度)、6UT(29度)の4番手構成。ロフト29度のハイロフトモデルまでラインアップし、アイアンが苦手な人でもクラブセッティングを構成しやすい。UTにありがちな「左に行きそう」な雰囲気がない点も扱いやすく、こちらも非常に実戦的なUTだ。
「RSスピード」シリーズの試打クラブはすでにゴルフ5各店舗に入荷しているので、ぜひご来店のうえ試打いただき、ご自分のドライバーを上回る「ヘッドスピードアップ」を体感していただきたい。
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